Java講座担当の原田です。
SEという仕事に必要とされるスキルを調べるとさまざまなものがでてきて、どんな知識や技術が本当に重要なのかわからなくなりますよね。
私も新卒で入社したころは、何が大事で、何が必要ないものなのかがわかりませんでした。
仕事で必要なスキルに重点を置いて、磨きたい!
当時、こんな思いを持っていました。そこで今回は初心者からSEを目指している方向けに、SEに必要とされる「4つのスキル」についてお話していきます。
それぞれSEの仕事のどんな時に求められ、スキルを磨くときにおすすめの方法をご紹介していきます。
これを読み進めていけば、SEの仕事でより通用するスキルにフォーカスすることができます。
プログラミングスキル
必要なスキル一つ目は、プログラミングスキルです。
SEの仕事の中でプログラミングをしてる時間がほとんど…というイメージがあると思います。
が、実際には開発(システムを作る)SEであっても、大別して6工程(要件定義、基本設計、詳細設計、製造、試験、運用保守)に分けられる開発工程の1工程でしかプログラミングをしません。
重要なスキルではありますが、このスキル取得にすべての時間を注ぐ!というよりは最小限の労力で求められた要件を実現することができれば大丈夫です。(例えば、既存の機能やパーツを使いつつ、必要な部分だけ自身で作る等)
また、フリーランスで仕事をしたり、働き方を多様化させたり、といった今後のキャリアパスを考えると、SEのメインの仕事である顧客とのやりとりに加えてプログラミングスキルを持つSEが重宝されます。
プログラミングスキルを磨くためには、プログラミング言語を1つに絞って究めることと、他者が見てもわかりやすい書き方を覚えることが重要です。前者に関しては、プログラミング言語ごとの市販の書籍を一通り習得することで達成できます。また後者に関しては、シンプルに、わかりやすい、誤解を招きにくいコードの書き方がまとめられた書籍をご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
ITの基本的な知識
二つ目は、プログラミングスキル以外の技術的なスキルである、ITに関する知識です。
この知識があると何になるんだ!と思う方もいらっしゃるかもしれません。
SEの仕事の中でこの知識が活きるのは、新規システムを作る時にできること・できないことを切り分けたり、セキュリティの観点から最善の選択をできたり、遅いシステムの処理速度を早くしたりといった場面です。
コチラの知識は、情報処理技術者として一定以上の水準を満たしていることを国が認定する「情報処理資格試験」を取得することで、SEとして必要な知識を網羅することができます。
就職や転職時にも、「情報処理資格試験」を保持しているか尋ねられることが多いので、可能であれば取得しておいたほうがいいでしょう。
ロジカルシンキング
3つ目はロジカルシンキングです。
SEの仕事の中でロジカルシンキングが必要となるのは…業務の大半の時間です。
要件定義に始まり運用保守に至るまで、仕事の大半(おおよそ7~8割程度)の時間は「課題解決」をしており、ロジカルシンキングが必要となります。
※そもそもシステム開発の目的自体が、顧客の「課題を解決する」システムを考え、実現することです。
とはいっても課題解決ってどういうことしてるの?という疑問が出てくるかもしれません。
「具体的にどのようにロジカルシンキングを使うのか」というと、私自身は、以下のように考えることが多いです。
例)
課題:プログラムにエラーが表示された!
- 情報収集
どこのコードに問題があるのか?ログを調査する! - 仮説構築
〇行目でエラーが出ているから、この処理で~~のような動きをしているところが問題かな? - 意思決定
対策としては(1)~~の動きをしないように修正する、もしくは(2)回避策を追加する、だが今回は(1)の策がよい! - 実行
(1)を追加して動作が問題ないことを確認とれた!
↓↓↓
課題解決!
上記はあくまで一例ですが、このようなロジカルシンキングを鍛えるためには、以下の書籍がおすすめですので興味のある方は活用してみてください。一度習得すると、仕事だけでなく普段の生活でも生かすことができます。
ヒューマンスキル
最後はヒューマンスキルです。
どの仕事でも必要となるスキルですが、SEに就職する方で「コミュニケーションをとりたくない」という方が多いので念のためご紹介しておきます。
プログラミングをする=黙々と作業をするというイメージがあるようですが、実際はコミュニケーションの機会が多い仕事です。
顧客が何を求めているか?最終的なシステムはどんなものか?といった声を引きだしたり、開発チームへその要件を正確に伝えたりといった場面でコミュニケーション能力が必要とされます。
ではヒューマンスキルはどのように磨くかというと、自分から積極的にコミュニケーションをとっていくことがです。
「SEのためのヒューマンスキルを磨く本」もあるようですが、実体験に勝るものはありません。
事前知識は持たずに、幹事や企画係など複数人をまとめる役に挑戦してみましょう。
これら役どころを経験すると、SEのプロジェクトマネジメントに通じる下記の要素を経験できるのでヒューマンスキル強化につながります。
- 期日までに人にタスクを振ってフォローする
- 場所、予算等を考慮して選択する
ここまで、SEに必要とされる「4つのスキル」についてご紹介してきましたがいかがでしたか?
学べばすぐに100点をとれるようなスキルではありませんが、学び、繰り返し使うことで高めることができるスキルなのでこれから磨きをかけていきましょう。