フリーランス案件を獲得するためのポートフォリオの作り方

「フリーランスで働いてみたいけど、どうやって案件を取るの?」
そんな疑問を持つエンジニアの方は非常に多いです。
そして、その最初のハードルになるのが「ポートフォリオ」作りです。
自分をアピールするためには、実績やスキルを“見える形”で示すことが不可欠。
この記事では、常駐フリーランスとして案件を獲得するための
ポートフォリオの作り方を、わかりやすく解説していきます。
なぜポートフォリオが必要なのか?
会社員として働いていると、面接や経歴書で評価されることがほとんどですが、
フリーランスは「実際に何ができるか」で判断されます。
特にSES案件では、即戦力かどうかを見極めるために、
これまでどんな経験を積み、どんな技術を使ってきたのかを
明確に示すポートフォリオが重要になります。
「ポートフォリオ=作品集」と思われがちですが、
フリーランスエンジニアの場合は、作品に加えて“実績資料”のような役割もあります。
常駐フリーランスに必要なポートフォリオの特徴
Webデザイナーやクリエイターのポートフォリオとは違い、
SESフリーランスのポートフォリオは「実務経験ベース」で作るのが鉄則です。
以下のようなポイントを押さえると、案件獲得率がグッと高まります。
- どんな案件にどれくらい関わったか(期間・役割・環境)
- 使用スキルや開発言語
- 開発フェーズ(要件定義/設計/実装/テストなど)
- 成果やクライアントからの評価
特にSESの常駐案件では、「チームで働けるか」「即戦力か」が重視されるため、
現場での立ち回りや成果もアピールしていきましょう。
ポートフォリオの構成テンプレート
実際にポートフォリオを作成する際の、基本的な構成は以下のようになります。
1. プロフィール
- 氏名(ハンドルネームでも可)
- 稼働可能時期・時間
- 対応可能な業務領域
- 簡単な自己紹介(人柄も伝える)
2. スキルセット
- 言語(例:Java、PHP、JavaScript など)
- フレームワーク・ツール(Spring、Laravel、React、Dockerなど)
- DB、OS、クラウド環境(MySQL、AWS、Linuxなど)
3. 職務経歴/プロジェクト実績
実際に関わったプロジェクトについて、以下のように整理します。
- 案件名(仮称でもOK)
- 期間・参画人数・開発環境
- 担当工程
- 工夫した点・成果
4. GitHubや成果物のリンク(任意)
可能であればGitHubや個人開発のアプリなども掲載しておくと、
技術力の裏付けになります。
実務経験が浅い場合のポートフォリオ作り
「まだ1〜2年しか経験がない」「自分で開発したサービスがない」
という方でも、ポートフォリオは十分作れます。
その場合は、自主的に取り組んだ学習内容や、
個人で構築したシステム(小さなものでOK)を紹介するのが効果的です。
例えば「Todoアプリ」や「ログイン機能付きの簡易掲示板」など、
技術の使い方が伝わるものをコード付きで紹介すると好印象です。
ポートフォリオは「営業ツール」である
ポートフォリオは、ただの自己紹介ではありません。
「自分を選んでもらうための営業資料」と考えましょう。
相手にとって読みやすく、理解しやすく、
「この人と一緒に働きたい」と思ってもらえる構成が理想です。
そのためには、ただ技術を並べるだけでなく、
・どんな考えで開発に取り組んだか
・どんな成果を出したのか
といった“エピソード”も加えると、印象に残ります。
ポートフォリオは定期的に更新しよう
案件が増えたり、新しいスキルを習得したら、
ポートフォリオもその都度アップデートするようにしましょう。
古い情報のままでは、せっかくの実績も伝わりません。
「年に1回」ではなく、「新しい案件が終わったタイミング」で更新するのが理想です。
ポートフォリオを誰かに見てもらおう
一人で作ると、どうしても主観が入ってしまいがちです。
実際にフリーランスとして活動している人や、案件を紹介するエージェントに
フィードバックをもらうことで、質をグッと高めることができます。
もし周囲に相談できる人がいない場合は、
+IT(プラスアイティー)のようなフリーランス向けコミュニティを活用するのもおすすめです。
現役フリーランスやキャリア支援の専門家から
アドバイスをもらえる環境があると、安心して前に進めます。
まとめ:ポートフォリオは“信用”をつくるツール
常駐フリーランスとして活躍するには、
「この人なら任せても大丈夫」と思ってもらえる“信用”が必要です。
その第一歩が、あなたの実力を正しく伝えるポートフォリオ。
決して難しいことではありませんが、丁寧に作ることで仕事のチャンスは確実に広がります。
「どう作っていいかわからない」「客観的な目で見てほしい」
そんな方は、ぜひお気軽にご相談ください。
一緒に“選ばれるフリーランス”を目指しましょう。
