こんにちは。VBAプログラミングコースを担当しております、河合です。
最近、VBAを学習してSEへの転職やフリーランス転身に成功している方が増えているので、
今回は、意外と知られていない“VBAを学習する理由”についてまとめてみます。
プログラミング初心者の方、特に、未経験からSEになりたいという方にこそ、お勧めするプログラミング言語ですので、
選択肢の1つに入れてみていただければと思います。
VBAとは何か
VBAとは『Visual Basic for Applications』の略で、
Excel・Word・Access・Outlook・Internet Explorer等のMicrosoft Officeのソフトを自動化するためのプログラミング言語です。
「Excelを自動で動かしたい時に使うプログラミング言語」と思っていただくと簡単かもしれません。
もし、職場のExcelファイルでこのようなボタンを見たことがあれば、このボタンはVBAで動いています。
プログラミング初心者にVBAを勧める理由① 学習コストの低さ
プログラミング基礎力の習得には200~250時間必要だと言われています。
ですが、VBAは50時間ほどの学習で、ある程度のプログラムを組めるようになると言われています。
他言語の1/5の時間で学習できるということは、その分、早く実践に入れるということですし、
より多く実践をしてプログラミングに慣れることもできます。
また、VBAは他の言語と違い、開発環境が必要ないというメリットがあります。
開発環境というのは、プログラミングに必要な専用ソフトをインストールするなどして、開発ができる状態に整えることです。
慣れていないと中々難しい部分があったりするため、新たなプログラミング言語を学習しようとして開発環境構築の時点でつまづいて諦めてしまった・・・という話はよく聞きます。
ですが、VBAはPCにExcelさえ入っていれば、すぐにでもプログラムを組んで実行することができます。
このように、VBAは他の言語に比べて学習コストが圧倒的に低いのです。
プログラミング初心者にVBAを勧める理由② 今の職場ですぐに生かせる
非SEの方がプログラミング言語を学習する場合、実務に生かせるのは転職した後となるので、だいぶ先になります。
ですが、Excelは様々な業種で使用されているソフトなので、学習し始めてすぐに
「早速、職場で使ってみました!」という声をよく聞きます。
特に、今まで手作業でやっていたデータ集計等の業務をVBAで効率化できたという喜びの声が多いです。
職場で業務効率化して速く終わらせることができる!というのは、自分も周りも嬉しいですよね。
また、少し難易度は高くなりますが、VBAで以下のようなこともできたりします。
- メールの自動送信
- Webスクレイピング(Webサイトから自動で情報を抽出)
- Excelでグラフ作成
- PDFの文字情報を一覧化
- DB(データベース)からのデータ取得や更新
意外なことが実は自動化できたりするので、色々と調べてみるのも面白いですよ。
プログラミング初心者にVBAを勧める理由③ SEになるための最初の一歩となる
VBAが利用される場面は、Excel等の事務作業の業務効率化も多いので、SEのイメージではない方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、IT企業でも、メインシステムの補助システムとしてVBAで開発が行われたり、開発を進めていくための補助ツールとして使われたり、意外と多くの場面で使われています。
メインで使用しているのは他の言語だけどVBAも使えるよ、というSEさんも多くいらっしゃいます。
図:『日経 xTECH』で会員440人に普段使っているプログラミング言語を3つ聞いたアンケート結果
参照元:日経 xTECH
『プログラミング言語人気ランキング2020、2位に「大躍進」したあの言語2020/03/02』
企業にもよりますが、VBAの経験があると、全くの未経験者よりもSEとしての転職に有利です。
「VBAができるのなら、他の言語も勉強して習得できるだろう」という期待で採用される場合もありますし、
まずはSEのサポートのような形(IT事務など)としてSEの方々に交じって仕事ができることもあります。
もちろん、他の言語ほど多くはないですが、VBAのシステム開発にSEとして入ることもできます。
もし、本当にやりたいプログラミング言語が他にあったとしても、まずは学習コストの低いVBAでIT企業に入社し、業務知識を身に着けながら次のプログラミング言語を勉強してステップアップすることもできるのです。